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2日目 9月4日 月曜日
尿意によって自然に目を覚ました。トイレに向かいつつスマホを見ると、時刻は7時過ぎ。昨日は晩飯も忘れて日付が変わる前に寝たはずだから、結構ぐっすりと眠れたようだ。
部屋番号である[16]の数字が書かれた黒いタグをドアにかざして解錠し、部屋に戻る。その時に気付いたのだが、黒いタグの他に銀色のタグが付いている。そのタグには、WiFiのパスワードと、[LOWER BED 8]の文字が。
エッ…!!
ベッドの指定あったの知らずに適当に選んだベッドが、たまたま正解だったって…コト!?
朝から嫌な汗をかいた。
宿の前で61系統のバスを掴む。目的地まで1本で行けるらしい。昨日買ったSLカードを端末にかざして乗車。
ちなみに「SL」とは、蒸気機関車ではなく「Stockholms Lokaltrafik」のこと。
今乗り込んだバスや乗った昨日乗った地下鉄、その他の近郊鉄道やフェリーに至るまで、ストックホルムの地域交通を担う企業である。
アパートの1階に入居しているように見えるのはロスラグスバナン(Roslagsbanan)のStockholm östra駅の入り口。日本語だとストックホルム東駅と表記されたりする。
平日の8時頃、地下鉄との結節点で大学最寄り駅でもある東駅は大変賑わっていた。
通勤電車から吐き出される人々を掻き分けて、お目当ての電車に会いに行く。
このかわいらしい水色の電車は名を「X10p」といい、ストックホルム北部でつりかけサウンドを響かせてごろごろしている。この子の魅力について語り始めたところ、この記事を圧迫する事態になったため別記事に分離した。
実は今回の訪欧、この「X10p」を一目見たい!というのが主たる動機である。
なので、もう、目的達成してしまったのだ。帰ろうか。
そういう訳にもいかないので、ロスラグスバナンに乗って出かけよう。
まずは29系統の分岐駅、スウェーデンの地鉄寺田駅ことDjursholms Ösby駅へ。
Djursholms Ösby
6両の電車が東駅に向けて通勤客を輸送する。Djursholms Ösbyから南は3系統が束になっているので、各方向からひっきりなしに電車が来て見飽きない。
ラッシュとは逆行して北上。もう一つの分岐駅、Roslags Näsbyへ。
Roslags Näsby
一目惚れ。
これまた語り始めたら止まらなくなってしまいそうなので、この駅についてはまた別の記事で語ることにする。
27系統をさらに北へ。のどかな景色が広がる。
Lindholmen
駅舎?一軒家?
ここLindholmenから先に向かう電車は毎時1本と、ダイヤ的にもローカル線らしい姿になる。
Kårsta
27系統の終点 Kårstaに着いた。
虚無の駅前で1時間待たされるのは御免なので、乗ってきた電車で大人しく折り返す。
Roslags Näsbyまで戻り、28系統に乗り換える。
Österskär
28系統の終点Österskärまで乗りつぶし。やっぱり用は無いので折り返す。
さっきと同じ流れで寺田Djursholms Ösbyに戻って29系統の終点まで乗車。
Näsby park
これでロスラグスバナンの乗りつぶしが完了。
一旦東駅に戻って今度は別の電車に乗りにいこうか。
つづき